お知らせ京都大学iPS細胞研究財団1周年 「令和3年度 CiRA_F年度初めの会」で気持ち新たに

2021.04.06
その他

当財団は去る4月1日に事業開始1周年を迎えました。財団の立ち上げには大変な苦労がありましたが、おかげさまで多くの皆様のお力添えにより、組織として独り立ちできるようになりました。
4月2日に開催した「令和3年度 CiRA_F年度初めの会」では、約100名の職員がオンラインで参加するなか、当財団理事長・山中伸弥が次のような言葉を述べました。以下にご紹介します。


「今年は新たに財団の4つの指針を、現場の職員が自分たちの手で作りました。そのうち最初に掲げるのが
社会の先を歩く。患者さんと共に歩く。です。

患者さんのために働くことが公益財団法人としての私たちの使命です。本当に患者さんのためになるか、それを判断基準に物事を決めることができる、このことを理事長として心の底から誇りに思います。

私たちは縁の下の力持ちを目指す組織ですので、私たちの作った細胞を医療に利用するのは、臨床の外科の先生であったり橋渡しをする相手であったりと、直接、患者さんと対面する機会は多くありません。
しかし私たちの行動の原点が患者さんの存在であるということを心にとどめていれば、どんなに大変なことがあっても頑張ろうという気持ちになります。

しっかりした橋渡しをする縁の下の力持ちになることによって、企業や臨床医の方々と共に多くの患者さんを助けることができると思います。
これからますます大変なこともあると思いますが一緒に頑張っていきましょう。」

理事長あいさつ

続いて、第1回はなみずき賞の授賞式が行われました。
この賞は、財団において管理・運営などをはじめとする業務に積極的に取り組んだ職員を表彰し、組織の一層の発展を目指すために創設したものです。

表彰状

受賞者:細胞調製施設 製造部 イノベーションチームリーダー 江口金宏
受賞理由:財団のITインフラを一から設計・導入したことでシステム開発による業務の効率化・利便性改善に取り組み、組織全体の生産性に大きく貢献した。

表彰された江口チームリーダーは
「私は縁の下の力持ちとして絵画でいうとキャンバスを用意したまでですが、今後もみなさまの声を聴きながら良いシステムづくりに、具体的には細胞培養装置の自動化とデータの電子化に注力していきたいと思います。」と述べました。

江口さん

当財団は、一日も早く患者さんにiPS細胞による医療が届くよう、職員一人ひとりが積極的に業務に取り組んでまいります。

※受賞者である江口さん所属の「細胞調製施設 製造部 イノベーションチーム」では現在職員募集も行っています。
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※当財団では新年度も4つの行動指針を柱とし活動してまいります。

※当財団の「発足1周年記念活動報告会」を2021年4月23日(金)15時から行う予定です。詳しくはこちらよりご確認の上、Zoomでのご参加を希望の方は事前にお申し込みください。(2021年4月21日〆切)