このたび、当財団理事長・山中伸弥がオリヅルセラピューティクス株式会社（以下「OZTx」といいます。）の科学技術諮問委員会（Scientific Advisory Board、以下「SAB」といいます。）議長に2021年6月１日付けで就任しましたことをお知らせいたします。

　OZTxは、山中理事長が、京都大学iPS細胞研究所の教授として、2015年よりプログラムディレクターを務めるT-CiRAプロジェクトの研究成果を活用するために、京都大学イノベーションキャピタル株式会社により設立された研究開発型企業です。

　なお、この度の就任は、外部専門家を構成員に含む当財団の利益相反管理委員会での厳正なる審査を経て認められたものであり、山中理事長個人および当財団のいずれもが、OZTxとの間で利益相反を生じないために同委員会から課された以下の条件を全て満たす形で、極めて例外的かつ時限的に、その就任が正式に決定したものとなります。

• 当財団とOZTxとの間に生じる取引において、山中理事長が意思決定を行う立場として関与しないこと。また、SAB議長としても同様に関与しないこと。
• SAB議長としての職務範囲については、商業化に係る要素は一切排除し、学術的・科学的な内容の助言付与に限ること。
• SAB議長としての就任期間は、OZTxがfirst-in-humanでの 臨床試験結果が得られるか、同社が上場を行うまでのいずれかの時期までとすること。
• SAB議長の本務には無関係な広告・宣伝的な活動には、一切関与しないこと。