お知らせ2月14日 バレンタインデーに始動!! 「P.S. i LOVE YOU」PROJECT 

2022.02.14
イベント・セミナー

ポイント

  • 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団と企業・19社18グループが協同
  • 私たち財団や企業がiPS細胞技術への理解やあたりまえの医療にしていくための取り組みを発信し、多くの人から応援していただく機運を高めることを目指す
  • 特設サイトでは財団と参加企業が動画を公開し、現在の取り組みやiPS細胞の実用化にかける思いを語る

参画企業19社18グループ一覧 (以下、アルファベット順)

当財団のiPS細胞ストックを使用している、もしくは共同研究を行っている19社18グループの企業が参画しています。


  • 旭化成株式会社
  • キヤノン株式会社
  • キヤノンメディカルシステムズ株式会社
  • 株式会社セルージョン
  • クオリプス株式会社
  • 大日本住友製薬株式会社
  • 株式会社ヘリオス
  • 日立造船株式会社
  • iHeart Japan株式会社
  • 株式会社iXgene
  • 株式会社メガカリオン
  • オリヅルセラピューティクス株式会社
  • 株式会社レイメイ
  • リバーセル株式会社
  • リジェネフロ株式会社
  • 積水化学工業株式会社
  • 武田薬品工業株式会社
  • サイアス株式会社
  • 株式会社ビジョンケア

1.概要

 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(主たる事業所:京都府京都市、理事長:山中 伸弥、以下「CiRA_F」)及び上記の参画企業は、iPS細胞技術を使った再生医療の実現を目指す私たちを応援していただける方々の輪を広げるため、2月14日(月)から「P.S. i LOVE YOU(ピー エス アイ ラブ ユー)PROJECT」を始動します。

 CiRA_F理事長の山中伸弥が2007年にヒトiPS細胞の樹立を論文で発表してから、15年。
 多くの研究者の努力により、iPS細胞を使った新しい治療法の研究開発が進展し、実用化への道をけん引する企業も出てきています。
 細胞製品の原料となるiPS 細胞ストックやiPS細胞ストックを拡大培養したセルバンクを製造しているCiRA_Fでは、iPS細胞ストック事業を非営利機関や企業との連携や情報共有を前提としたオープンイノベーション型の事業として進めることにより、知識・技術集積拠点となることを目指しています。また、iPS細胞を使った治療が広く社会や医療に浸透することを目指し、品質、時間、コストの問題を解決する次世代iPS細胞の開発に取り組んでいます。
 この目的を達成し、iPS細胞を活用した再生医療を当たり前の医療とするためには、大学、私たち財団、企業の皆様が一体となって諸課題に取り組んでいく必要があると考えています。

 そこで、CiRA_Fが参画企業と共に、この現状について一般の方にもご理解、関心を持っていただき、多くの人から応援していただく機運を高めることを目指して、自分たちの想いを発信していくこととなりました。


 応援をよろしくお願い申し上げます。


2.アンケート

本日のイベントに先駆け、社会の皆様がiPS細胞技術を使った医療についてどのようなお考えをもっておられるかを把握するため、アンケートを実施しました。
(詳細はこちらを参照: pdfアンケート結果)

調査の概要

  • 調査対象:18歳~79歳までの一般の方1103人
  • 調査方法:WEBアンケート
  • 調査時期:2022年1月20日~24日(5日間)

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 この調査から、iPS細胞技術を使った再生医療の進展について「今後の進展に大いに期待している・期待している」と回答した人の割合が81.9%に上り、「どの程度応援・支援したい」かという質問にも、「関連団体へ寄付をするなど、積極的に応援・支援したいと思う」と回答した人は6.9%、「寄付まではしないが、税金を充ててほしいと思う」と回答した人は48.9%を占めました。特に、税金投入については厳しい目が向けられる場合もあるなかで、公的資金の支援を受けている当財団としては、勇気づけられる結果となりました。一方で、「費用の負担はしないが、応援したいと思う」と回答した人は37.0%、「あまり応援・支援したいとは思わない」と回答した人が7.3%という結果になっており、より積極的に応援していただけるよう、実用化の意義や重要性など更なる情報発信が必要と思われる結果でした。


3.本プロジェクトのサイト公開

 特設ウェブサイトでは、当財団と19社の企業の皆様が、それぞれの想いや取り組みについて語る動画を見ることができます。
 URL:https://www.cira-foundation.or.jp/ps-i-love-you/

-参画企業様個別ぺージ
 企業様のご紹介ページ内で、各企業担当者の皆様が、事業にかける想いを語っています。 


4.大阪・関西万博「Team EXPO2025」への登録

 2025年に行われる大阪・関西万博のプロジェクトの一つである「Team EXPO2025」にも本日登録を完了しました。
 今後も継続的に関連イベントを実施する予定です。


5.公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団 理事長・山中伸弥 コメント

 一つの研究成果が一般的な医療として実際に患者さんに届くには、20年、30年といった期間が必要と言われています。私がラボの仲間と共にヒトiPS細胞の樹立に成功してから15年、国からのご支援のほか、多くの研究者の努力や患者さんのご協力により、iPS細胞を使った技術で新しい治療法の開発が進んでいます。いくつかのプロジェクトでは、安全性と有効性の評価を行うまでに至っています。私は今年度末に、京都大学iPS細胞研究所の所長を退任し、iPS細胞に関する基礎研究を更に進める一方で、当財団理事長を継続し、iPS細胞の再生医療への応用に貢献していきたいと考えています。  今後、iPS細胞を使った医療の実用化に向けて、企業の皆様とともに様々な課題を乗り越えていく必要があります。iPS細胞技術をあたりまえの医療にしていくため、社会の多くの皆様に、その意義をご理解いただき、多くの皆様に応援をしていただけましたら幸いです。


本件に関する代表お問い合わせ先

公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団(CiRA_F)
広報室
TEL: 080-8846-2319
Email: contact*cira-foundation.or.jp
お手数ですがメール送信の際 * を@に変えてください。

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