素材・機器等開発
資材・試薬などの表面除染迅速導入の取り組み
日立造船株式会社
再生医療では研究段階において細胞培養室への資材・試薬の導入は多重梱包法かアルコール清拭などで行っていました。導入速度や無菌性の確保については医薬品製造基準や大量生産を考慮する必要がなかったためです。研究が進むにつれて治験や量産化に合わせた導入法が必要となってきました。
この課題に対し、当社は電子線を使った滅菌導入法の実用化に取り組んでまいりました。電子線は外装の表面除染を行うため低エネルギーの電子線発生器を使用し、梱包材の内部への影響を極力排除いたしました。また、バッチ式では装置の立ち上げから表面除染処理後アイソレータ内に導入するまで約5分で処理ができ、連続投入が可能なタイプでは数秒で対象物の滅菌処理を終了することができます。
この活動を通し、更に資材そのものの滅菌処理やキット搬入の課題が生まれたため、新たな活動テーマとして取り組んでいます。
