iPS細胞から血小板を作る研究に従事しています。

アカデミアによる基礎研究成果を発展させてより安価に大量に血小板を作る方法を開発、実用化することで、患者様にiPS細胞由来の血小板を届けることが目的です。

血小板は血液に含まれる細胞成分で出血を止める働きを持っています。

何らかの原因で血液中の血小板が減ると、血が止まりにくくなってしまいます。

最も有効な治療法は、血小板輸血で不足を補うことですが、輸血に用いる血小板はすべて献血によって賄われていますので、献血が不足すると、治療が供給を上回る可能性があります。昨今の新型コロナウイルスの流行で献血者数が減少しています。

少子高齢化も進んでいます。有効な治療法があるのに、血小板が手に入らない、治療ができないということが、起こりうるということです。

そういった未来を起こさないという強い思いが私の原動力になっています。

研究では、これまでたくさんの困難がありましたが、志をともにするたくさんの仲間とともに乗り越えてきました。

夢の実現にはさらに多くの困難が待っていると思います。

仲間を大切にし、志の輪を広げていくことで、どんな困難も突破できると信じています。