私たち、1990年代半ばに眼科医として神経幹細胞に出会いました、その時に網膜の難病の治療を作ろうと心に決めたんです。でも、たくさんの人の治療にするには、どんどん増える細胞でないといけないのでES細胞の研究から入りました。

ただ、ほかの臓器に比べて網膜の研究者は少ないので、ES細胞から網膜を作ってくれるのを待っているとなかなかできないなと思って、自分でやらなきゃという事で、基礎研究のメッカである理化学研究所に移ったのが2006年です。

その時に、びっくりするような発明、iPS細胞が発明されました。

これで拒絶反応という最後のハードルをクリアできて、一挙に進んだと思います。

初めてのiPSの応用である、2014年のインタビューで答えました。

これがスタートです。と。まさに、自分の土俵に戻ってきて、そこから治療づくりが始まったと思います。

現在では、多くの人の治療にするための最後の仕上げとして会社をつくり、早速財団の助けを得て臨床用の細胞を作っているところです。

25年間本当に毎日ワクワクする新しいことをどんどんやってきて幸せな時を過ごしたと思います。

これから、最後の仕上げ、治療づくりに邁進していきたいと思います。よろしくお願いします。