幼少期、病気のため食事と運動に制限があり、我慢や諦めることばかりでした。
運動は禁止され、体育の授業は参加できず、自転車に乗ることもできませんでした。
遠足はもちろん、食事制限があるので修学旅行にも行っていません。
それが当たり前で、我慢と諦めることが普通でした。
当時は、薬に加え運動制限、食事制限の我慢も治療の一種でした。
研究も進み、今はそれぞれの制限は緩和されているようですが、それでも症状が重いときは我慢が必要です。
病気により健康な人と同じ思い出の共有ができず、個人の可能性を制限し、将来の選択肢も狭まります。
よく病気によるこういった我慢がなくなる社会になり、誰もが同じ可能性や選択肢を持てる未来を思い描いています。
私自身の仕事では、細胞を製造することも研究することもないですが、総務・人事・財務の責任者として、法人運営の面でiPS細胞の治療に期待してくださっている多くの方々が失望することのないように、職員から口うるさいと思われてもいいので、厳しく、しっかりと責任を果たしたいと思っています。
京都大学がiPS細胞研究所から一部の機能を分離して設立した公益財団法人です。最適なiPS細胞技術を良心的な価格で届けることを理念として掲げ、iPS細胞の製造や保管、品質評価などの技術を産業界へと橋渡しする役割を担っています。