私が研修医だった時、父が他界しました。
父が病に倒れた時は、原因さえわかりませんでした。
しかし、父が他界した翌年、原因ウイルスが発見されました。
世界中の研究者や企業が研究を進め、20年以上の時を経て、特効薬が開発されました。
研究で病気と闘う、簡単なことではありません。
しかし、どんな難病でもいつか治せるようになると信じています。
ヒトiPS細胞の樹立を発表して15年、iPS細胞の実用化への道のりは、中間地点に到達しつつあります。
国や、多くの方々のご支援と、たくさんの研究者や企業のご努力により、ここまで来ることができました。
これからも、多くの課題を乗り越え、iPS細胞技術を多くの患者さんに届けるため、皆さんと一緒に走り続けていきたいと思います。
京都大学がiPS細胞研究所から一部の機能を分離して設立した公益財団法人です。最適なiPS細胞技術を良心的な価格で届けることを理念として掲げ、iPS細胞の製造や保管、品質評価などの技術を産業界へと橋渡しする役割を担っています。