お礼とご報告

令和6年度のご寄付に関する報告

いつもiPS財団の活動にご理解とご支援を
賜り、誠にありがとうございます。
当財団は、寄付金、公的資金(国からの補助金)・事業収益を財源として運営しております。
令和 6 年度は高額のご寄付をいただいたこともあり、個人・企業の皆様から、約 84.8 億円のご寄付、賛助会費を賜りました。
あたたかいご支援に、職員一同、御礼申し上げます。

  令和6年度
賛助会費 147件
3,012万円
寄付 37万1,677件
84憶5,070万9,062円
合計 84憶8,082万9,062円

令和6年度の全体の費用は約41億円、
そのうちご寄付を活用させていただいたのは約26億円で全体の6割を占めました。
皆様のご寄付により、iPS細胞の製造や研究に必要な高額機器を導入することができました。こうした機器は、日々の研究を支えるだけでなく、将来の医療に向けた大きな一歩となっています。
当財団では、iPS細胞の製造作業を自動化
するための研究開発を進めています。
今回はご寄付を活用して導入した自動化装置と、それによって実現した研究の進展に
ついてご紹介いたします。

血液からiPS細胞の元になる細胞を自動で迅速に取り出す

iPS細胞を作るには、まず血液からiPS細胞の
元になる細胞を取り出す工程が必要です。
これを手作業で行う場合、清潔さや正確さに
限界があり、時間もかかってしまいます。
今回導入した自動遠心分離機は、血液を高速で回転させて、目的の細胞を効率よく分けることができます。これにより、作業時間が大幅に短縮
され、安定した品質の細胞をより早く準備できるようになりました。


研究開発センター 北野

iPS細胞を自動で培養 高品質かつ低コストの製造を目指して

iPS細胞を自動で製造できる専用装置は、
まだ
開発されておりません。そこで、用途が異なる複数の既存の装置を組み合わせて使用することで、iPS細胞の培養を自動化する試みを行っています。これらの機器は1台数千万円と高額ですが、皆様のご寄付により導入が可能となりました。
自動化により、将来的には、より安価に、安定した品質でiPS細胞を製造できるようになることを目指しています。


研究開発センター 米水

iPS細胞の凍結から保管まで
自動化のための研究開発

製造を終えたiPS細胞は、凍結して保管しています。この凍結から保管までの工程を自動化し、
作業時間を短縮することで、細胞の温度変化を最小化することが可能です。より高い品質維持が期待できると共に、作業者の凍傷
防止など、安全性にも寄与します。
現在、細胞の取り間違いを防ぐ管理システムの
開発なども含め、より最適な運用を検討中です。


製造部 土佐

皆さまのご支援に、職員一同、心より感謝申し上げます。 今後も、未来の医療に貢献できるよう、着実に歩みを進めてまいります。

感謝状

ご寄付くださった方には、寄附金受領証とともに、御礼の気持ちを込めたカードを感謝状としてお送りいたします。

  • 一定額以上のご寄付者様には、理事長の山中伸弥からの感謝状を額装してお届けしております。
  • 額装・感謝状を辞退される方や、ご寄付をお決めくださった故人のお名前での感謝状をご希望の方は、ご寄付に先立って当財団 社会連携室へご連絡ください。

ご芳名披露

多大なご支援をくださった方のうちご同意いただける方に対しては、ご芳名を披露させていただいております。
詳細は、社会連携室までお問い合わせください。

イベント等へのご招待

多大なご支援をくださった方に対しては、当財団の活動をご報告するイベント等へのご招待を行っております。

  • ご芳名披露、イベントへのご招待については、ご寄付をくださった方全員ではなく、運営上可能な範囲での対応に限定させていただきます。何卒、ご了承ください。