iPS細胞ストックプロジェクト iPS細胞ストックの細胞(SeV)

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センダイウイルスiPS細胞ストック

センダイウイルスiPS細胞ストック(以下、センダイiPS)とは

センダイウイルス(SeV)ベクターを用いて樹立した臨床用iPS細胞です。これまで当財団では、臨床用iPS細胞の樹立でエピソーマルベクターを使用しておりました。センダイウイルス(SeV)ベクターを用いたiPS細胞を期待する声もあり、臨床で使用可能な株の選択肢を増やす点でも有意義であると考え、提供を開始しました。また、本センダイiPSは、米国の成人ドナーにご協力いただき、米国の認証を受けた施設で採血され、検査された末梢血から作製したiPS細胞で、ドナー適格性について日米欧の規制に対応しています。

提供しているセンダイiPSの一覧

ドナーID 臨床用株
Clinical use
KTRH KTRH05
KTRH26

✓上記の臨床用株は一本10万円(税抜き)、非営利機関には無償で提供しております。

✓配送に係る費用は別途ご負担いただきます。

✓本センダイiPSは、研究(非臨床)用で使用申請いただいた場合も臨床グレードと同じ株を提供いたします。
ラボで拡大培養される場合、ヒトには投与できません

✓ストック・バンク使用にあたっては、ストック委員会の承認が必要です。

用語解説

センダイウイルス(SeV)ベクター

ベクターとは遺伝子の「運び手」のことで、ウイルスやプラスミド(環状のDNA)がよく用いられています。ウイルスを使う方法は、一般的に遺伝子導入の効率は高いものの、その細胞毒性やゲノム障害性に問題があると言われていましたが、センダイウイルスベクターは、遺伝子がRNAであるため、標的細胞の核内に侵入せずゲノムに組み込まれないという特長を持っています。

エピソーマルベクター

物質を細胞内に導入するために利用されるプラスミドベクターの一種。非ウイルス性であり、導入先の遺伝子に組み込まれないと考えられています。

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