京都大学iPS細胞研究財団と台湾の国立交通大学は教育と科学研究での協力に関する覚書を締結しました
研究活動
公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団(所在地:京都市左京区)は、本日、台湾の国立交通大学スマート医療センター(Center for Smart Healthcare, National Chiao Tung University)との間で、工学分野における教育と科学研究を相互に協力して推進していくことについて、覚書を締結しました。
iPS細胞は、現在は、高度に訓練された者が手作業により培養等の操作をすることで製造されており、大量生産するためには、高いコストがかかります。他方、近年世界的に医療費・薬剤費の高騰が課題となる中、iPS細胞を用いた医療の実用化に向けては、iPS細胞の製造の低コスト化は必須であり、製造工程の機械化・自動化は極めて重要です。
国立交通大学は、台湾における半導体産業の発展をけん引した研究機関であり、精密機器の製造の自動化等について高い技術力を有しています。本覚書に基づく協力関係において、国立交通大学の技術を当財団の有するiPS細胞作製技術と組み合わせるための共同研究等に取り組むことにより、iPS細胞の培養自動化の達成に寄与することが期待されます。

2019年8月 NCTUスマート医療センターメンバーの来日

2019年12月 財団メンバーの訪台

2019年12月 財団メンバーの訪台
国立交通大学スマート医療センターについて
NCTUは、台湾の半導体産業における主要なキャンドルであり、50年間にわたりこの分野に貢献しています。本大学は、同窓生と台湾のICT業界からの強力なサポートを得て、最近、情報技術とスマートテクノロジーをデジタル医療とヘルスケアに統合することを目的とした意欲的なBioICTRプログラムを立ち上げました。この事業は、研究開発の学際的な中心としてだけでなく、国際協力の実施者としても機能するNCTUのスマート医療センターが実施します。