大阪大学・西田幸二教授らによる角膜上皮幹細胞疲弊症を対象とした臨床研究の評価結果
研究活動
大阪大学・西田幸二教授らの研究グループが2019年~2022年まで実施していた
角膜上皮幹細胞疲弊症を対象とした臨床研究の評価結果が、11月8日(日本時間)、
世界的な医学雑誌「The Lancet」に掲載されました。
当財団は、本臨床研究の共同研究機関として、4名の患者さんへ移植された他家角膜上皮細胞シートの
原料となったiPS細胞ストックの提供と、ゲノム解析を担当しました。
全症例で腫瘍形成や拒絶反応といった安全性の問題が発生せず、
角膜上皮幹細胞疲弊症の病期の改善、矯正視力の向上、角膜混濁の減少が認められ、
安全性の確認と有効性を支持する結果を得たことが、論文にまとめられています。
西田教授らの研究グループは、今後、治験につなげて標準医療に発展させることを目指しています。
当財団は、引き続き、iPS細胞を用いて再生医療の研究開発を推進している研究機関、企業を支援し、
iPS細胞の実用化に貢献してまいります。