装置を用いたヒトiPS細胞製造に関する特許登録のお知らせ

研究活動

当財団では、my iPSプロジェクトとして、従来の手作業によるiPS細胞の製造高コスト(製造コスト:5000万円程度、
期間:半年程度)を抑えることを目指し、閉鎖系自動装置を用いた自動製造の研究開発に取り組んでいます。

このたび、血液から閉鎖系遠心装置でヒトiPS細胞を製造する方法の特許を2025年8月1日付で取得いたしました。

【特許取得の概要】

特許番号 特許第7721836号
発明の名称 人工多能性幹細胞の製造方法
要約 血液から閉鎖系遠心装置でヒトiPS細胞等を製造する方法。血液からリンパ球の分離、
リンパ球からiPS細胞への初期化、iPS細胞から目的細胞への分化までを自動装置において
一気通貫で行うことを可能とした。小型装置内が滅菌状態であるため、従来のような滅菌
グレードの高い大がかりなクリーンルームは不要となり、また、手作業も大幅に削減された。
特許権者 公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団
発明者 清水 英子

引き続き、当財団では、iPS細胞や関連技術を研究機関・企業に良心的な価格で提供するとともに、
my iPSプロジェクトとして様々な企業との共同研究でiPS細胞の製造開発を推進し、iPS細胞を用いた
再生医療の実用化をサポートしてまいります。

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