お知らせ寄付者の皆様へ ー年末のご挨拶ー

2020.12.14
寄付関連

 平素より、当財団の活動に深いご理解と温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。

 当財団は今年の4月、公益認定を受けて本格的に活動を開始いたしました。それから約8ヶ月、新型コロナウイルス感染症への対策に苦慮しつつも、皆様からお力添えいただき多くの研究機関や企業へiPS細胞技術を橋渡しすることができました。
本年は、血小板減少症の患者さんを対象として行われる治験に向けたiPS細胞製造や、iPS細胞ストックからがん免疫療法に使う免疫細胞の製造について発表いたしました。他にも、当財団の細胞調製施設(FiT)にて製造したiPS細胞をもとに他機関が視細胞を作製し、網膜色素変性症の患者さんに初めて移植した事例もございました。
 当財団では1日も早いiPS細胞の実用化を全力で目指しつつ、理念であります「最適なiPS細胞技術を良心的な価格で届ける」ことが実現できるよう、努力を続ける所存です。

 ご寄付においては、当財団の活動開始初年度から、1,000人を超える寄付者の方々が継続的な毎月の寄付をスタートしてくださいました。自治体を通じたふるさと納税でのご支援や、企業・金融機関による信託プラン等を通じた寄付の仕組みなど、多くの方々のご参加を後押しする仕組みも整備いただきました。また、新施設建設や製造設備に篤志家の方々からの大きなご支援も頂戴しております。省庁の方々、共同研究先の方々、そして患者さんやドナーの方々のおかげで、少しずつではありますが、新しい医療を実現できる日が近づいております。

多大なご支援を賜っております皆様に心から御礼を申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。

理事長   山中 伸弥 

※今年の活動報告に関しては、情報公開ページ「刊行物など」令和2年活動報告をご覧ください。